もらんの考えごと

等身大の私の「いま」を気の向くままに。

【読書きろく】『万寿子さんの庭』黒野伸一

 

《あらすじ》

竹本京子、20歳。右目の斜視にコンプレックスを抱く彼女が、就職を機に引っ越した先で、変わり者のおばあさん、杉田万寿子(ますこ)に出逢った。
万寿子からさまざまないやがらせを受け、怒り心頭の京子。しかし、このおかしなやりとりを通じて、意外にも2人の間に、友情ともいうべき感情が流れ始めるのだった。
半世紀の年齢差を超えた友情が、互いの人生に影響を与えていく様を温かな筆致で描く感涙の物語。(小学館HPより)

 

社会人3か月目に突入し、最近は自分のやりたいことって何だろうと漠然と人生について悩むことがありました。

そんな中たまたまInstagramでみつけ、読んでみたのが今回ご紹介する『万寿子さんの庭』です📚

 

主人公・京子は新社会人。入った会社はいわゆる「ぬるま湯」。仕事は楽だけどこのままでいいのかという不安も感じていました。

隣人・万寿子さんは年配なのにまるで悪ガキのようないたずらをしてくるのですが、気が付けばお互い親友に。

京子の恋模様や二人のこれまでの人生など、お互い全く違うのに心を通わせていくストーリーがとても素敵でした。「年寄だから」と勝手な先入観を押し付けてくる人には冷たい万寿子さんの性格は自分にも似たものを感じて苦笑い...💦

 

お互いを大切に想い、自分の好きなこと、やりたいことにまっすぐに取り組む二人の姿や京子の心情がリアルに描かれていて、失礼ながら筆者が男性であることにも驚きました。

ガーデニング好きな私にはタイトルにある「万寿子さんの庭」も憧れました✨

 

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悩みが完璧に解消されたわけではないけど、「とりあえず好きなことやってみよう」と思わせてくれる作品でした!